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リハビリテーション的障害論—そもそも障害ってなんだ 

商品コード:
0-0601-0571
著者:
加賀谷 はじめ
出版社:
シービーアール 出版社HP
発行:
2015年
ページ数:
170ペ-ジ
ファイル容量:
4.98MB

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内容紹介

「障害」をいわゆるただのインペアメントと捉える専門職はもはやいないであろう。しかし、ともすれば機械的に関連づけて、その軽減のための技術の修練に専心する真面目なセラビストも少なくない。本書は「障害」そのような物理的法則に規定される物でなく、意思と感情と知性をもった人間特有の物であり、この問題に取り組むことは人間存在そのものの本質的考察と、決して切り離すことができないものだとして、その本質的側面について考察している。例えば「障害」をつくっているのは、社会であり、環境であり、技術であると。その他、比較の対象とされることあるいは告げるものとしての他者の存在、さらには「障害」の構造と関連づけて「障害」の外在性、内在性、全体性という面に言及している。 しかし、襟を正して読まなければ理解出来ないのではないかと思うとそうではない。さすがセラビストとしての豊富な実践経験のせいか。この資料が膨大なのだが当事者のかたの実例や書物を例に挙げ、リハビリテーションとはなにか、そもそも専門職はどうかかわるべきかを提言しており、さらに日本のリハビリテーション、障害の構造論の大家、元東大教授上田敏氏との対談が、コラム風に3箇所に散りばめられており、医師とセラピストの本音での語り合いは、読者のこれまでリハビリテーションの考え方なかにあったモヤモヤが吹っらせてくれるものと思う。 帯には「障害」は生かすことができる。そこから人間について学ぶことができる。そのようなことが私の心の奥底で鳴り響いている」とこばにひかれて手に取りたくなるが、たしかに冒頭の「母片足喪失の記」「ボディサイレント」「母よ殺すな」「筋ジストロフィー症の女性の出産」「顔にあざのある女性たち」「スティルライブズ」「アルビノを生きる」など、当事者への共感に満ちたエピソードを豊富に織り交ぜ持論を展開している。また途中3箇所にわたってコラム風にリハビリテーション医学の先駆者元東大教授上田敏氏との対談が、問題の整理にとても役立ちます。人生の大半をこの問題にかけてこられた先人たちの言葉は、奥深く、次の世代にも受け継がれるべきこと、これが人間の英知ではないでしょうか。

目次

まえがき

はじめに

第一章 「障害」を考える糸口
一 「障害」という言葉の意味の拡がり
二 「障害」と環境・技術

第二章 実存的問題としての「障害」
一 「障害」と人間の本質
二 「障害」の実践的側面

第三章 現実的存在としての<私>と「障害」
一 有限性―有限性を了解することは無限性をともに了解すること
二 欠 性―何かが欠けているということ、過剰も抑制の欠除である
三 喪 失―「欠性」だけでなく、存在した機能が失われる体験である

<上田敏先生との対談①>
 
第四章 他者による「障害」の気づき
一 他者の存在
二 比較の対象としての他者と「障害」
三 比較する主体としての他者と「障害」
四 「障害」は告げられる

第五章 多面的な「障害」の構造
一 「障害」の外在性
二 「障害」の内在性
三 「障害」の全体

<上田敏先生との対談②>

第六章 「障害」から実存へ
一 他者あるいは「障害」を超える試み
二 「障害」における二つの「比較」
三 実存は「障害」に先立つ
四 「先立つ」ことの意味

第七章 「向き合う」ことと「受けとめる」こと
一 「障害」と「向き合う」
二 「障害」を「受けとめる」

<上田敏先生との対談③>

第八章 実存的回復と全体性
一 「障害」と「折り合う」
二 実存的回復と存在の「肯定」

第九章 「障害」を通してリハビリテーションを考える
一 「障害」を否定的にみない
二 人と「障害」を区別する
三 「障害」をその人において具体的・個別的に捉える
四 「障害」の告知とリハビリテーション
五 地域リハビリテーションの目的は「障害」問題の解決にある

終章 「障害」から学んだこと
一 「命のきずな」を見て
二 「奇跡の人」がいる
三 「真夜中の声」を聞く
四 「障害」の意味

あとがき

文献と注
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